ハロー、ベイパー。
突然ですが、みなさんはWinampという文字を読めますか？
正解は、ウィンアンプです。
これを読めてしまった人は、恐らくアラフォー間違いなし！
というのも、これは、かつて有名だったWindows用のMP3メディアプレーヤーなのです。
すでにニュースでご覧になられた方も多いと思いますが、1990年代後半から2000年代中盤にかけて、パソコン好きなら誰でも知っていたWinampが、2013年の消滅から見事に復活することになりました。
本日は、当時を少し懐かしみつつ、Winampについて改めてご説明したいと思います。
MIDIが中心だった1990年代
Winamp. Classic.
by Keng Susumpow
ノストラダムスの大予言、ミレニアム、2000年問題など、様々なニュースが駆け巡った1990年代後半(具体的には1997年)に、Winampは登場しました。
当時、パソコンで音楽を聴くことは、まだまだ一般的ではなく、MIDIと呼ばれる機械的なファミコン音楽のような音源をどこぞやのサイトからダウンロードしてきて聞く程度・・・。
それでも、スゲーと興奮していたような時代でした。
この頃、パソコンソフトはネットからダウンロードするものではなく、雑誌の付録としてついているCD-ROMからインストールするのが普通でした。今でも営業しているソフトウェア配布サイトの「ベクター」も当時はまだ雑誌だったくらいです。
そんな時代に雑誌で大々的に紹介されていたのがWinamp。
強力なプレイリスト機能があり、音楽CDからMP3に変換して簡単に音楽を聞くことができ、しかも動作が軽い。スキンを変えて自分好みにできるなど、素晴らしい高機能メディアプレーヤーとして一気に広まりました。
KbMedia Playerなど、今でも有名なメディアプレーヤーが登場したのもこの頃で、Winampの登場により、音楽をパソコンで聴く文化が一気に花を咲かせたといっても、言い過ぎではないでしょう。
Winampの凋落
そんなWinampですが、2001年にAOLに買収された頃から、徐々に陰りが見え始めます。
機能が次々に追加され、動作が重くなっただけでなく、インターフェイスも改悪。iPodなど、パソコンがなくても簡単に大量の音楽を管理できるデバイスが発売されたことがきっかけとなって、ユーザ離れを招いてしまいました。
そして、2013年に公式サイトも終了し・・・。
今となっては、アラフォー世代の思い出と化してしまったソフトウェア、それが、Winampだったのです。
Winampの新バージョンとは？
Can't Keep Johnny Down
by Nogwater
にも関わらず、突如として2018年10月、公式サイトが復活。
2019年に全面的にリニューアルしたWinampが登場することが発表されました。
残念ながら、新機能の詳細は発表されていませんが、どのような機能が搭載されるのかを占う情報が出ています。
実は、現在は、欧州のネットラジオ局・Radionomy社の傘下にある模様。
同社のCEO・Alexandre Saboundjia氏が興味深い発言をしています。
要点としては、「クラウドやポッドキャスト、ネットラジオ、それにプレイリストも楽しめる」とのこと。
つまり、従来は、音楽CDからダビングしたり、MP3などのファイルを管理する単独ソフトだったのが、ネットとつながったソフトに変身を遂げることを意味します。
さらに、ラジオを主力とするRadionomy社の傘下にあるため、AWAやApple Music、Amazon Music Unlimitedなどのように、音楽配信のサービスとセットになる可能性も期待されます。
これだけではありません。
Radionomy社は、自分でネットラジオ局を立ち上げ、配信できるツールも配布。
つまり、WinampでYoutube LiveやPeriscopeのようなライブ配信のラジオ版が作れると読めませんか？
これが実現すれば、「顔を出したくはないが、ネットで番組を配信してみたい」ユーザにハマる可能性が高いでしょう。
すでにAndroid版のアプリもリリースされ、iOS版も開発中とのこと。2019年に何が起こるのか・・・。待ちきれませんね！
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